コトってなに?
1. 「コト」とは? シンプルな定義
「コト」とは、体験・経験・出来事・行為・ストーリーなど、形のない価値を指します。
これに対して「モノ」は、物質として存在する商品や物品そのものです。
たとえば:
- (モノ)地元産の陶器 → (コト)陶芸体験で自分だけの器を作る
- (モノ)お土産のお菓子 → (コト)お菓子作りを教えてもらう
このように、「コト」は人の心に残る体験や感動そのものだと言えます。
2. 観光業界での「コト」の重要性
近年、観光業界では「コト消費」への注目が高まっています。
その背景には、以下のような社会の変化があります。
- 物があふれる時代に、形のない価値が求められている
- SNSの普及で、「思い出」や「特別な体験」をシェアする文化が広がっている
特に効果的な「コト」の例
- 地元の人と一緒に行う伝統文化体験
- 旬の食材を使った料理教室
- 自然を満喫するアクティビティ(釣り・登山・キャンプなど)
- 歴史的な背景を学びながら巡るツアー
単なる観光地の「見学」から、「参加」「体験」へ。
これが現代の観光の主流です。
3. 私たちが「コト旅」を開発した理由
私たちは、観光ガイドマップを制作する中で、次のような声を多く耳にしました。
- 「結局、どこに行けば良いか分からない」
- 「観光地は分かるけど、その土地らしい体験が見つからない」
- 「せっかく行っても、思い出に残らなかった」
そこで私たちは、「コト」に出会えるガイドマップ=コト旅を開発しました。
「コト旅」は、単に観光スポットを紹介するだけではありません。
その土地でしかできない「コト=体験」を見つけ、旅をもっと深く楽しんでもらうための仕組みです。
4. 「コト」は地域活性にもつながる
「コト」を提供することで、地域には以下のメリットがあります。
- 地域の魅力を深く知ってもらえる
- 観光客の滞在時間や消費額が増える
- 地元の人との交流が生まれる
- 若者や移住希望者の関心を引きやすい
つまり、「コト」を磨き、発信することは、地域のファンを増やし、経済を活性化する大きなカギになるのです。
5. 「モノ+コト」で相乗効果を生む
もちろん、「モノ」と「コト」は対立するものではありません。
モノ(商品)にコト(体験)を組み合わせることで、より魅力的な地域づくりが可能です。
例:
- 地元クラフトビール+醸造体験ツアー
- 特産品の購入+その生産者と語り合う場の提供
- 歴史的建物の見学+昔の暮らしを再現した体験
このように、モノとコトを組み合わせた「ストーリーのある旅」が、いま求められています。
6. 私たちの目標 〜「コト」で日本中をもっと面白く〜
「コト旅」を通じて、私たちが目指すのは——
- 地域に眠る「コト」を掘り起こし、魅力として発信すること
- 旅行者と地域の人が自然に出会い、交流が生まれること
- 単なる観光ではなく、心に残る「コト体験」を広げること
その結果、地域に人が集まり、経済が動き、暮らしが豊かになる——
私たちは、そんな好循環を、日本全国に広げていきたいと考えています。
7. 「コト」を主役に、心に残る旅と地域を
観光や地域づくりの現場で「コト」を意識することは、単なる流行ではなく、これからの持続的な発展に欠かせません。
- 観光地の「コト」を掘り起こす
- 地元の人が関わる「コト」を増やす
- モノとコトをセットで発信する
こうした取り組みが、地域の魅力を引き出し、人と人をつなぐ大きな力になります。
あなたの地域にも、きっと素敵な「コト」が眠っています。
「コト旅」で、その魅力を一緒に発見し、広げていきましょう。